実家から届いた「箱」。無くてはならない味。江戸っ子の雑煮の味。江戸前と蝦夷前と。ひろし先輩のブログ。

こんにちは。

オレが北海道に来てから初秋~晩秋にかけて「メイン」に釣っている釣りモノがある。

関東にいた頃、その時期はオレにとって最も重要な時期・・・「マコガレイのノッコミ期」であったため、コイツを専門に狙うってことはなかったけど、外道で釣れてくるのを大事に持ち帰っていた。そして北海道はマコガレイが津軽海峡を除いてはあまり多く生息しないために・・・自然とこの釣りがメインとなってしまう。

その魚とは「ハゼ」・・・正確に言うと「マハゼ」なのである。今シーズンも小樽・石狩に10回ほど狙いに行った。

この「ハゼ」という魚・・・『バカでも釣れる』みたいな言われ方がされる魚なのである。確かにデキハゼの時期、江戸川の河口や京浜運河に立ちこんで釣るとふくらはぎくらいの深さのところでも入れ食いになることが多い。子供でも「一束」とは言わないものの50匹くらいは釣れる可能性がある。

そう、「マハゼ」という魚はその昔から「江戸っ子」にとっての「夏の遊び」であり、それを天ぷらにして食べるというのは「江戸発」の食文化なのだと思う。

オレは「しがないサラリーマン」であるが・・・どうやら二世代前までは「下町・木場の材木問屋」であったらしく・・・その頃の家はまさしく運河に囲まれていたようで、そこの「一人息子」で「ドラ息子」であったオヤジはオレが会ったことが無いオレのジィさんや住み込みの従業員に連れられて「ハゼ釣り」にしょっちゅう行っていたと言う。まぁ、そうだろう。家の前でも釣ろうと思えば釣れたんだろうからな。

そんなことからなんだろう・・・オヤジの「ハゼ」に対する執着心は異常とも思えるものでオレがガキの時分からデキハゼは勿論のこと、乗合船やボートに乗って真冬にもハゼを狙いに行っていた。そして横浜に移り住み周囲にはマコガレイやアイナメが釣れる場所が多くあるにも拘わらず、金沢八景の平潟湾や根岸の大岡川なんぞに行ってハゼを狙っていることが多い。そして・・・オレが二十代の頃には、伊豆で正月を迎えることが多かったが一日は弓ヶ浜の青野川というところに行ってハゼを狙っていた。

先に言った通り・・・「ハゼと言えば天ぷら」である。これはそれを専門に取る漁民が少ないために天ぷら店などでも高級食材として珍重される。店にもよるが一枚で300円~500円の価格がつく。その味はあくまでオレの主観であるがシロギスやメゴチにも勝ると思う。

しかし・・・我が家に於いては天ぷらは勿論のことであるが、その他の楽しみ方もあった。

夏場のデキハゼはまず素揚げにされて・・・塩をパラパラと振って食べる。勿論、余ってしまうからそれらは南蛮漬けとなり、味が滲みこんだころに一番楽しめる。

秋になるとそこそこ型の良くなったハゼは天ぷらだけでなく「洗い」にして食べた。要は刺身である。ササッと三枚に下ろして氷水にくぐらせたものを頂く。上品で甘みのあるその味はオレの中では刺身としても上位に位置する。

同じ頃から真冬に向けてはそれと同時に少しずつハゼが冷凍庫にストックされる。オレが独立してからもオヤジは「釣ったら捨てるんじゃないぞ」と言って、オレは家の冷凍室への「冷凍ハゼ」の強要をされたのである。

それは札幌に転勤してきてからも一緒だった。
オレは北海道にハゼがいること自体知らないでいたが、転勤してきた4月末の港でヒネハゼを釣り、秋には小樽のフィッシングパパのホームページで「ハゼも立派な釣りモノ」となっていることを知ることになる。

なんでもそれまで相手にされていなかったハゼが今から10年とか15年とか前から「釣りモノ」として注目されるようになったと言う。

何より小樽や石狩のハゼはデカい。9月くらいになるとすでに15cmくらいになる。横浜周辺では11月くらいに釣れる大きさ・・・なのである。これを知ったオヤジは札幌にいるオレに対して「最低100匹、できれば300匹くらいはストックしてくれ・・・」と毎年言ってきている。

釣ったハゼはウロコを取り、尻のところを少し切って腹を頭の方から押すときれいにハラワタが抜ける。そう、ほぼ丸のままストックされるのである。

今年も秋口から集めたハゼを勤労感謝の日くらいに送った。今年は150匹余りを「クール宅急便」にて実家に送った。
そして戻ってきたのがコレなのである。

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ハゼのミイラ・・・そう「ハゼ出汁」なのである。オヤジは実家で使う分だけでなく、親戚・縁者の家の分も作って送る。そして我が家にも送ってくれたのであった。

冷凍されて送られたハゼは解凍されてオーブンで180℃の温度でこんがりと焼かれる。あまり活きの良いものは曲がってしまうので釣ってすぐよりも冷凍保存されたものの方がまっすぐと仕上がる。その焼いたハゼは魚籠に並べられ、数日天日でカラカラになるまで干される。

勤労感謝の日以前に干すと気温&湿度が高く・・・腐らせてダメにしてしまうこともあるらしい。だから今年も勤労感謝の日くらいに送った。

この「ハゼ出汁」は使う2、3時間前から・・・いやできれば前夜から水で戻して使うと良い。
非常に品の良い味の出汁が出る。オレんちの雑煮は「ハゼでないとならない」くらいで、やはり「おすまし」の出汁とすると素晴らしい味を醸し出す。「江戸っ子の味」なわけである。いや、勿論ハゼなんて市場に出回りやしないから下町の一部の釣り人の家の貴重な出汁だったんだろうね。そしてオレはガキの頃からそれが当たり前になっちまっている。

なぜオヤジがオレに「なるべく多くのハゼを釣って送れ」というかと言えば・・・
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上2匹が石狩産、下2匹が横浜産なのである。それはこのハゼのミイラが出汁だけでなく「甘露煮」や「昆布巻きの芯」にもなるからなのだ。これだけの大きさの差が出れば・・・オヤジが「蝦夷前ハゼ」を欲するのもよくわかる。

最近、師走の忙しさで他人様のブログを拝見していなかったが、昨日「鬼の霍乱」もあって久しぶりに家でゆっくりとしていた。そして「マハゼ」というタイトルのブログを見たのであった。
http://hokkehokke.blog87.fc2.com/blog-entry-1421.html
それはオレの尊敬するブロガー、ひろしさんのものであった。「弘司の、なまら釣れるかも ・・・・」  http://hokkehokke.blog87.fc2.com/

そして思わず「コメント欄」に長いコメントをしてしまったのであった。ひろし。。。先輩、ウザいコメント失礼しました。

何でも道南には「尺ハゼ」を求めてこの時期「夜な夜な」釣り場に向かう人が何人かいらっしゃるという。
「日本記録」を狙っている方がいらっしゃる・・・らしい。

それはオレも思っている。無論、オレは釣り会なんかに参加していないから「認定」されることはないが人生最大のハゼが釣れるとしたら・・・それはここ北海道、しかも石狩新港と踏んでいる。だから彼らの行動はよく理解できる。

これはオレの経験測で何の生物学的根拠もないのであるが、一口に「マハゼ」と言ってもオレは生物学上分類不可能な「亜種」が存在すると思っている。同じハゼの一種であるヨシノボリという淡水ハゼが地域によって色・形がかなり違うようにオレは「マハゼ」と呼ばれるものにも同じようなことが言えるのではないかと思っている。

それは恐らくであるが河川やワンド毎に何代もかけてできたDNAによって成魚の平均サイズが15cmなのか25cmなのか・・・それは「エサが豊富であるか否か」だけでは片付けられない「種の保存」が存在するような気がしてならない。現に横浜でも大きな個体ばかりがいるワンドと真冬でもデキハゼのような成魚しか釣れないところがあったりした。

オレは4シーズンに亘り、小樽・石狩でハゼを狙ってみたが・・・まだ卵が入っていない状態ですでに20cmを超えるサイズが釣れる以上、必ずや「尺ハゼ」が存在すると思っている。そしてその「大きくなる」DNAを持つハゼが数多くいるワンドが石狩新港の中にあるんじゃないかな、なんて考えているのである。

ハゼも他の魚同様、産卵期には夜行性になる。道南の釣り人が「夜な夜な」行動するのはそのためであろう。

ハゼの活性がやや落ちる頃・・・一番釣れる釣り方はシロギスのようにサビいて釣る釣り方である。活性が落ちてもやはり動くエサには弱いんだね。そしてその時に手持ちの竿に合わせを入れて・・・誰よりも釣るのは「スレで取れるか」どうかなのである。

「乗り」とか「もたれ」という現象できっちり合わせを入れられるかどうか・・・それはハゼの捕食の特徴である、ハラビレが変化した「吸盤」にてエサを押さえた瞬間に合わせられるか・・・というのがある。

オレのオヤジは80近い・・・そしてその年齢には勝てず・・・10年くらい前からほとんどの釣りでオレの方が釣果が上がる。それは当たり前のことだ。しかし、ハゼについて言うと彼の手に染み付いた「乗り」「もたれ」の感覚から、時期にもよるが釣るハゼの三分の一をスレで取る・・・だから・・・オレも未だにかなわない。

そして、この「乗り」「もたれ」はややオレの手にも染み付き始めている。だから・・・やや活性の落ちた晩秋のハゼを釣るならば・・・オレは北海道に住まう誰よりもハゼを釣る自信がある。

しかし、残念ながら、この時期にずっとサビいていたら・・・寒さで参ってしまう。でも「置き竿」でもスレで取るだけの仕掛を用意することはできる。
ひろしさんのブログコメントにも書いたが産卵前のハゼのポイントの要件は知っているつもり、エサもわかっているつもり・・・そしてそこにある要素を加えれば・・・きっと尺ハゼが釣れてくれると思っている。

このお正月は関東に帰らない。高いからな。数日過ごすためにエアーで20万円かかるのはちょっと無理だ。だから札幌でウダウダしている。

先週末、「納竿」ができなかった。だから・・・年末年始はハゼを狙ってやろうかな?なんて思っているよ。

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