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zoom RSS ボランティア。それははるかなる偽善なのか。そんなうがった見方さえさせるような。所詮、金じゃねえの?

<<   作成日時 : 2010/08/24 07:52   >>

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こんにちは。

先週末、ボランティアというのをやってきた。
苫小牧にあるウトナイ湖というところのオオアワダチソウというキク科の外来種の植物を引き抜くものだった。

ウトナイ湖はハクチョウなどが飛来する湖・・・湖と言うよりはどちらかと言うと湿地帯である。湿地帯の生態系を守る「ラムサール条約」にも登録されているところであり、水鳥を中心とする生態系を守るという意味合いからそこに蔓延る外来種を引き抜く作業をするのであった。

オオアワダチソウというのは関東など本州で有名な「セイタカアワダチソウ」に近い種類で北米原産。明治時代に観賞用として栽培されていたものが全国で野生化したとされる。多年草で強く、その根からはアレロパシーと呼ばれる化学物質を出すため周囲の草の成長を抑制、駆逐すると言われている。つまり、そのオオアワダチソウを放っておくと湿地はオオアワダチソウに埋め尽くされてしまうらしい。

この「北米産」というのがクセモノ・・・とオレは思っており、魚の世界でも東アジア出身?の雷魚は一時期爆発的に増えたが日本の生態系に取り込まれた。これはかつて日本も東アジアと陸続きだったからだと思う。一方で北米産のブラックバスはオレが物心ついたころから勢力を伸ばし・・・そして現在駆除が進んでいる地域もあるものの、野放しになっている地域では勢力を伸ばし続けている・・・そう、もともと縁もゆかりもない地域から来た外来生物というのは日本の環境に馴れずに死んでしまうか、妙な適性を見せて生態系を壊していくほどの勢力を拡大するか、なのである。

魚を例にしてみたが、オオアワダチソウは後者、なんだろうな。ブラックバスと一緒さ。今朝スームインでミドリガメ=ミシシッピアカミミガメの話題をやっていたがコレも一緒だな。今や在来種のイシガメは日本のカメの1割程度らしい。

このボランティアはオレが宮仕えする会社が昨年度までは環境問題としてCO2排出抑制、地球温暖化防止を会社目標とし、こまめな電源オン・オフ、紙の使用削減などを社員の日常活動の励行としてきたのであるが、今年度より「生物多様性」もその目標に加わり、その一貫として札幌周辺の社員が参加するものとして企画された。

オレはオオアワダチソウという草は知らなかったがセイタカアワダチソウは知っていたから、早朝、苫小牧で釣りをしているころから「そこ、ここ」に生えている黄色い花の咲く草の群生を見て「あ、たぶんコイツね。」なんて思ったのである。こういうものというのは意識をしなければ風景の一部として視界に取り込まれてしまうものであるが、こうして意識して見るとそれだけがクローズアップされて見える。不思議なものだ。
そうして見てみると苫小牧西港の近くの草原にはあまりにも多くのオオアワダチソウが生えているのであった。

午前9時半、ウトナイ湖に集合。札幌からは観光バスなどで100人くらいの社員がやってきた。オレは前夜から釣りをしていた疲れもあり、ちょっと早めに行って車の中で仮眠を取っていた。一睡もしていなかったからかなり心地よい朝寝だった。

そしてすぐに「引き抜き作業」となるかというとそうはならない。

「偉い人の訓示」・・・これには東京から今日のイベントのためにわざわざ来た人が5名いた。そしてオレらのボランティアを幇助してくれる「真のボランティア」の人の趣旨説明があり・・・「いよいよか」と思いきや、ウトナイ湖の自然を教示するビデオを見て・・・「ついにいよいよか」と思いきや、湖畔の散策をし・・・2時間半のボランティア時間のうち1時間半以上を「人の話を聞く」みたいな時間で過してしまったわけである。

そして最後の最後・・・もう1時間を切るって時に「ボランティア本来のボランティア」が始まった。30分間でより多くのオオアワダチソウを抜く・・・という作業が始まったのである。

この日はもともと「曇り時々雨」みたいな予報であったのだが、朝の苫小牧は「高曇り」。そして集合時間頃には暑いくらいの「良い天気」になっていたのであった。そして湿度も高く感じられた。

だから・・・そんな中で「ボランティア時間通り2時間半」オオアワダチソウを抜いていたら「コッチの命が危うい」くらいに思った。オレなんぞは日頃から仕事はサボっているし、会社の行き帰りはウォーキングなんぞをしているのでまだいいが・・・参加者のほとんどは労働過多、そして明らかなる運動不足・・・それが慣れない炎天下の作業と来たら何人かは「熱中症」となるに決まっているのである。

参加者を考慮すれば引き抜き作業30分というのは極めて「賢明」な時間と言える。参加者が「物足りないな」と思うくらいでちょうど良いのかもしれない。

全員で何本抜いたかと言うと25,000本くらい抜いたらしい。オレも300本超抜いた。確かにオオアワダチソウの群生地の帯の幅は3mくらいは減ったように見えた。

しかし、現実的にはその群生地でも抜いたもの以上の数のオオアワダチソウが残ったし、周囲9kmのウトナイ湖のほんの50mかそこらの地域を抜いただけ。そして更に視野を広げれば周囲の土地にはたくさんのオオアワダチソウがある・・・帰りの高速の周囲にだってたくさん咲いていた。まさに「焼け石に水」なのである。そう・・・生態系を元に戻そうという「ボランティア」にしたら残念ながらあまり意味がないのである。

要はこういうことなんだろう。
オレの宮仕えする会社が環境問題として「生物多様性」を掲げ・・・環境省の外郭団体なんぞに寄付をしているんだろうな。それが「会社」としては環境問題に対する「一番の貢献」なんだと思う。
しかし、それだけでは会社としては「やった」ということにはならない。世間様にアピールするためにも作業をする姿、高く積まれた引き抜いたオオアワダチソウの周りでの記念写真などが重要になってくるのだと思う。
「本物のボランティア」である方々はオレら「にわかボランティア」の遠足のガイドさんのようなものだと思う。

そう、オレらが「ボランティアしてる」というのは一応そういった「意識のある」会社に宮仕えしていて、一生懸命働き、会社の利益に貢献し、会社がより多くの寄付金と法人税を納めるようにできることなんじゃないのかな、と。

10年以上前に同じようなボランティアをしたことがある。それは地すべりかなにかでむき出しになってしまった富士山の土地に「植林」をするというものだった。この時も暑い中、植林を行なった。しかし、その時お手伝いしてくれた林業の方々に聞いてみると「いや、実は全部植えなおすんです。シロウトさんが植えたものは雨などで流れてしまう。」・・・一度植えたものを抜いてまた植えなおす・・・しち面倒くさいことをするのだが「この苗木を寄付してもらっていること自体が有難い話なんですよね。」とも仰っていた。

ただ、今回ボランティアに参加したのはまったく意味がないとは言わない。

関東のセイタカアワダチソウは肥沃な土地では勢力を伸ばしているらしいが都市化したところでは減っているという。なんと他の植物を駆逐するアレロパシーが自らに働いて減っている・・・そしてすすきなどが復活しているところもあると言う。

今回ボランティアをしたのは勇払原野のど真ん中・・・ラムサール条約に登録されるような湿地帯であり、肥沃な土地・・・そこでは「関東のセイタカアワダチソウ」のような現象は望めない・・・いや、そんなことになってはもっと大きな問題なのである。もっと別の力で生態系が崩れている証拠だ。

「雑草が生えていれば除草剤をまけばいい」くらいの感覚しか持ち合わせないかもしれない者たちがたとえ30分であっても1本1本手で草を抜く作業をする・・・同じ「緑」と思っていた草の中にも「生態系を崩す」ものがいるということを知る・・・たった100人かもしれないがそうした労働をすることによって「意識を持つ」ということが重要なんじゃないかな。そしてそこから周囲の人々に話が伝播する。それだけでもいいんじゃないかな。

思えば昨年「神戸MPV杯」と銘打って皆さんに「釣り場のゴミ拾い」をお願いした。参加頂いた方には申し訳無いがもうこれこそ釣り場のゴミ全体からしたら「焼け石に水」だったかもしれない。そして、オレのメールには「単なる売名行為?」なんて意見もあった。そう思われても仕方ないかもな。

でも、あんなことをやったことで、例えば普段「ゴミ分別」を意識してくれる人がいたならそれはそれでいいと思う。参加表明しなくても自分の釣り座の隣のゴミを拾ってくれた人がいたならばそれでいいと思う。

もう少し考えたいが・・・今年ももう少し涼しくなったら・・・同じような企画を考えてみたいと思っている。
もしやるとすれば・・・その際には一人でも多くの方の「趣旨賛同」をお願いしたいと思う。

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