ヒイラギ・・・外道・・・愛すべき仲間たちその4・・・ぬめり、口吻、利用価値なし?
おはようございます。
愛すべき仲間、外道シリーズ?第四弾なのだ。
今回はヒイラギ。
この魚、東京湾内ではめったに釣れないし見ない。しかしちょっと半島の反対、相模湾に行くと急に多くなるね。
オレがこの魚と出会ったのは、確か小学校2年生の夏・・・親戚が静岡県の清水市に別荘を持っていてそこに家族で遊びに行き、“折戸湾”で釣りをしたときのことだ。
オヤジと歳の離れたいとこはまともな竿で浮きをつけ・・・カイズなんかを釣っていたと記憶している。昭和50年代前半のこと・・・特に特別なことをしなくとも清水まで行けばカイズくらい釣れたんだと思う。
オレはまだガキで・・・海釣りもあまりやったこともなかったので短いハゼ竿を持たされたと記憶している。中通しの竿・・・グラスロッドではあったと思うが手元にはリールではなくて「糸巻き」になっていて・・・道糸はナイロンではなく“渋糸”が巻かれていたと思う。
それに小さな片天秤をつけ、タイコオモリを装着し、ちょっと大き目の袖針をつけてエサはゴカイをつけていたような覚えがある。竿の長さは2mくらいしかなかったので当然ヘチしか狙えない。
実はこのとき一番魚を釣ったのはオレだった。今考えれば当たり前なのかもしれないが、貯木場の丸太とヘチの隙間を“本能的に”・・・いや、竿が短くてそんな場所しか出せなかったので、一番魚の付きやすいところに自然とエサを入れていたことになる。
この日・・・海釣り自体の経験がほとんどなかったオレは始めて釣る魚が多かった。ハゼやベラは当然つれたがメゴチや木っ端カレイ、カサゴ、ウシノシタ、ウマヅラハギなど・・・しかし、当時オレの中で魚というのは「銀白色のもの」というのがあったが、そんなものは全く釣れてこなかったので最初にヒイラギが釣れたときには大喜びだった。
オレは図鑑を見るのが大好きだったので・・・結構な魚の種類を知っていた。しかし、同定できるほどのものではなかったので・・・コイツが釣れたときにオヤジに「カイワリが釣れた」と言って失笑を買った。
「それはな、ヒイラギって言って、小さいのはカラアゲにしたものを酒のつまみとして売っているが骨っぽくて食べられないから逃がしなさい」みたいなことを言われ、渋々海に投げた覚えがある。
前に書いたベラもそうなんだが、オレはオヤジに言われたこういう一言を忠実に守っていたので、その後、三浦半島の葉山でキスをボートで釣ったりするとわんさか釣れるコイツを投げていたのであった。
中学生時分であったろうか・・・当時我が家にはゴンという名の犬がいた。生粋の?雑種であった。釣り人の家に飼われた犬は・・・当然、下魚の処理をさせられる。ちょいと醤油なんかで味付けられた大きな鍋で煮られた魚たちが“ゴン”のおかずになるのである。
あるときオヤジが船釣りに行ってきてこのヒイラギを結構な数持ってきた。オレには「逃がせ」と言っていたのに・・・オヤジ曰く「ゴンのエサにすりゃいいだろ」と言っていたがおそらくは本命のキスがあまり釣れずクーラーの中がさびしかったのでコイツらをキープしていたんだと思う。
オフクロが“ゴン”のためにこのヒイラギを煮込んでいた・・・オレはちょっと興味があったので鍋の中のヒイラギを箸でつついてみた。あの銀白色の体・・・どちらかと言えば“魚らしい魚”なので美味いんじゃないかと・・・食べられない味ではない・・・いや、美味い。しかも結構簡単に身がはがれた。ただ、“ゴン”のおかずを失敬したとも言えず、ヒイラギをその後食べることはなかった。
本格的に投げを始めたころ・・・真冬に休みが取れたのでオレは釣りに行った。場所は三浦半島の先端に近いとある“湾”。このころ関東地方で毎日のように吹く北西の風が完全にシャットアウトでき、真冬でも晴れてくれれば暖かいその地にオレはカレイ狙いで入った。当時、この湾内にカレイ狙いで入るなんてヤツはあまりいなかったと思う。
この釣り場、どちらかと言うとクロダイの釣り場で真冬でも暖かいためかクロダイの越冬地となっているため平日にも拘らず何人かクロダイ狙いの人がいた。
しばらくその釣りを見ているとさかんに浮きにアタリが見られる・・・なにか小物が食っているようだった。水中を見るとウミタナゴなんぞもいたが、ヒイラギが大量にいた。
オレのカレイ狙いの竿にもコイツらのアタリが多かった。真冬なので竿先にアタリが出るだけで喜ぶべきなのであろうが、エサはすごい勢いで消耗していった。しかし、一瞬の地合があり、「まぁキープしてもいいかな」ってサイズのマコガレイが2、3枚釣れた。
もう満足、であったのでオレはコンパクトロッドを出して・・・このヒイラギを釣ってみることにした。自作の3本バリにパーフェクト・・・20匹くらい釣るのはワケなかった。
オレはこいつを持って帰った・・・無論、そのころには“ゴン”はあの世に逝っちまっていない。オレ自身のエサにするためだ。
まず、体表のヌメリを取った・・・これが激しい・・・メゴチのぬめりもスゴイがコイツのは格段とスゴイ。塩を大量にかけてもみ洗いした。
海に投げる前、ハリはずしでわかってはいたが・・・こうしてまじまじと見ることはなかったが、口吻が非常に長い魚だ。この口吻を水底に伸ばして砂の中のエサを捕食するのであろう。
オレは一度やってみたかった・・・コイツをアジ切りで三枚に卸し、それを「アジのたたき」風にしてみた。そして何も言わず、オヤジとオフクロに出してみた。
オヤジは完全にアジだと思っていた。オフクロが「アジよりもコリコリするね」と言っていた・・・オフクロの感想が正しい、と思う。意外や意外・・・いや、オレは実はそんな気がしていたがヒイラギの刺身は非常に美味かった・・・・・・。
何せ小さい魚であるし、身は薄い・・・造るのは一苦労ではあるが・・・大きめのものがそこそこ釣れたときには試してみてはいかがだろうか・・・今、オレが住む北海道には残念ながらいない魚、であるが・・・。
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愛すべき仲間、外道シリーズ?第四弾なのだ。
今回はヒイラギ。
この魚、東京湾内ではめったに釣れないし見ない。しかしちょっと半島の反対、相模湾に行くと急に多くなるね。
オレがこの魚と出会ったのは、確か小学校2年生の夏・・・親戚が静岡県の清水市に別荘を持っていてそこに家族で遊びに行き、“折戸湾”で釣りをしたときのことだ。
オヤジと歳の離れたいとこはまともな竿で浮きをつけ・・・カイズなんかを釣っていたと記憶している。昭和50年代前半のこと・・・特に特別なことをしなくとも清水まで行けばカイズくらい釣れたんだと思う。
オレはまだガキで・・・海釣りもあまりやったこともなかったので短いハゼ竿を持たされたと記憶している。中通しの竿・・・グラスロッドではあったと思うが手元にはリールではなくて「糸巻き」になっていて・・・道糸はナイロンではなく“渋糸”が巻かれていたと思う。
それに小さな片天秤をつけ、タイコオモリを装着し、ちょっと大き目の袖針をつけてエサはゴカイをつけていたような覚えがある。竿の長さは2mくらいしかなかったので当然ヘチしか狙えない。
実はこのとき一番魚を釣ったのはオレだった。今考えれば当たり前なのかもしれないが、貯木場の丸太とヘチの隙間を“本能的に”・・・いや、竿が短くてそんな場所しか出せなかったので、一番魚の付きやすいところに自然とエサを入れていたことになる。
この日・・・海釣り自体の経験がほとんどなかったオレは始めて釣る魚が多かった。ハゼやベラは当然つれたがメゴチや木っ端カレイ、カサゴ、ウシノシタ、ウマヅラハギなど・・・しかし、当時オレの中で魚というのは「銀白色のもの」というのがあったが、そんなものは全く釣れてこなかったので最初にヒイラギが釣れたときには大喜びだった。
オレは図鑑を見るのが大好きだったので・・・結構な魚の種類を知っていた。しかし、同定できるほどのものではなかったので・・・コイツが釣れたときにオヤジに「カイワリが釣れた」と言って失笑を買った。
「それはな、ヒイラギって言って、小さいのはカラアゲにしたものを酒のつまみとして売っているが骨っぽくて食べられないから逃がしなさい」みたいなことを言われ、渋々海に投げた覚えがある。
前に書いたベラもそうなんだが、オレはオヤジに言われたこういう一言を忠実に守っていたので、その後、三浦半島の葉山でキスをボートで釣ったりするとわんさか釣れるコイツを投げていたのであった。
中学生時分であったろうか・・・当時我が家にはゴンという名の犬がいた。生粋の?雑種であった。釣り人の家に飼われた犬は・・・当然、下魚の処理をさせられる。ちょいと醤油なんかで味付けられた大きな鍋で煮られた魚たちが“ゴン”のおかずになるのである。
あるときオヤジが船釣りに行ってきてこのヒイラギを結構な数持ってきた。オレには「逃がせ」と言っていたのに・・・オヤジ曰く「ゴンのエサにすりゃいいだろ」と言っていたがおそらくは本命のキスがあまり釣れずクーラーの中がさびしかったのでコイツらをキープしていたんだと思う。
オフクロが“ゴン”のためにこのヒイラギを煮込んでいた・・・オレはちょっと興味があったので鍋の中のヒイラギを箸でつついてみた。あの銀白色の体・・・どちらかと言えば“魚らしい魚”なので美味いんじゃないかと・・・食べられない味ではない・・・いや、美味い。しかも結構簡単に身がはがれた。ただ、“ゴン”のおかずを失敬したとも言えず、ヒイラギをその後食べることはなかった。
本格的に投げを始めたころ・・・真冬に休みが取れたのでオレは釣りに行った。場所は三浦半島の先端に近いとある“湾”。このころ関東地方で毎日のように吹く北西の風が完全にシャットアウトでき、真冬でも晴れてくれれば暖かいその地にオレはカレイ狙いで入った。当時、この湾内にカレイ狙いで入るなんてヤツはあまりいなかったと思う。
この釣り場、どちらかと言うとクロダイの釣り場で真冬でも暖かいためかクロダイの越冬地となっているため平日にも拘らず何人かクロダイ狙いの人がいた。
しばらくその釣りを見ているとさかんに浮きにアタリが見られる・・・なにか小物が食っているようだった。水中を見るとウミタナゴなんぞもいたが、ヒイラギが大量にいた。
オレのカレイ狙いの竿にもコイツらのアタリが多かった。真冬なので竿先にアタリが出るだけで喜ぶべきなのであろうが、エサはすごい勢いで消耗していった。しかし、一瞬の地合があり、「まぁキープしてもいいかな」ってサイズのマコガレイが2、3枚釣れた。
もう満足、であったのでオレはコンパクトロッドを出して・・・このヒイラギを釣ってみることにした。自作の3本バリにパーフェクト・・・20匹くらい釣るのはワケなかった。
オレはこいつを持って帰った・・・無論、そのころには“ゴン”はあの世に逝っちまっていない。オレ自身のエサにするためだ。
まず、体表のヌメリを取った・・・これが激しい・・・メゴチのぬめりもスゴイがコイツのは格段とスゴイ。塩を大量にかけてもみ洗いした。
海に投げる前、ハリはずしでわかってはいたが・・・こうしてまじまじと見ることはなかったが、口吻が非常に長い魚だ。この口吻を水底に伸ばして砂の中のエサを捕食するのであろう。
オレは一度やってみたかった・・・コイツをアジ切りで三枚に卸し、それを「アジのたたき」風にしてみた。そして何も言わず、オヤジとオフクロに出してみた。
オヤジは完全にアジだと思っていた。オフクロが「アジよりもコリコリするね」と言っていた・・・オフクロの感想が正しい、と思う。意外や意外・・・いや、オレは実はそんな気がしていたがヒイラギの刺身は非常に美味かった・・・・・・。
何せ小さい魚であるし、身は薄い・・・造るのは一苦労ではあるが・・・大きめのものがそこそこ釣れたときには試してみてはいかがだろうか・・・今、オレが住む北海道には残念ながらいない魚、であるが・・・。
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この記事へのコメント
ヒイラギ・・・嬉しいねえ。ワタシも神戸さんと同じように子供の頃から、慣れ親しんでいたお魚です。みんな嫌がるが旨い魚ですね。
ヌメリは取る必要はありません。いくら擦っても限りなくヌメリ、排水溝は詰まり、妻は怒り、旦那はおろおろ、犬はワンワン。
そのまま素焼きにすればいいのです。ヌメリが取れます。丁度納豆を焼いたらヌメリが取れるのと同じ(普通納豆を焼くバカがいるか!)後はお好みで素焼きとして食べるか、南蛮漬けにすれば、アジと一味違った風味を結構楽しめます。
ワタシの愛読している「一度は食べたい地魚、旬と産地」講談社文庫には
岡山・広島の珍味(白身魚)とあります。静岡では「ネコゴロシ」、千葉では「ギラ」とあります。
今年はホームグラウンドでは不漁でまだ食べていません。シーズンとしてはもう終わりかな。(長くなってすみません)
やはり・・・ヒイラギ愛好者はいらっしゃいましたか・・・。私は結構旨い魚ランクの上の方にヒイラギを格付けしたいのですが・・・ね。
塩焼きや南蛮漬けも美味しいんでしょうね。今度釣れたら試してみます・・・あ、ここは北海道だった。