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zoom RSS 後輩の不安。命が第一じゃないか、と言ってみたものの。わかる、20年前のオレも。ピンチだからわかるもの

<<   作成日時 : 2011/03/17 07:35   >>

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こんにちは。

カタストロフィー。
そんな言葉はいらないと思う。
けど、今回の地震については本当にその言葉がピタリと来ると思う。

実は先週末・・・小動物(長男)の卒園式であった。
オレも「人の親」であるからして・・・出席をしたのであるが、その途中、「お父さん、お母さんへの歌」みたいな演出があって・・・いい大人がホロホロと「従わなくてもいい台本通りに」泣くのである。

オレは小動物が成長していく場の一つとして出席を余儀なく?された。

そんな心持とは別として・・・・「駄目なんだろーな」なんて思っていたが、名前を呼ばれると大きな声で「はい」と言い、卒園証書をもらうと「ありがとうございました」とこれまた大きな声で言っていた。
いいぞ、勉強なんかできなくていい。大きな声で「挨拶」「礼」「詫び」ができて・・・それらの事の本質がわかりゃそれでいいと思っているから・・・彼の成長を垣間見て今回の卒園式は大満足だったのである。

しかし、そんな時間を過ごしている間にも地震による被害者は増え続けていた。帰ってきてテレビをつけてもずっと地震速報。当たり前のことである。いけないことなのであるが、現実から目を背けたくなることがあるのも事実である。

オレの住む札幌という地は地震の被害が物理的にはほとんどなかったと言っても良い。親という立場として卒園式を満足に終えた・・・などと書いてしまったが、被災地においては無論同様のことは行なわれていない。どころか尊い命が奪われていることを思えば、そうした式典に出ている時点でそして現実から目を背けたくなった時点で、このカタストロフィーを「対岸の火事」と思ってやしないかと反省をするのであった。


月曜日に会社に行くと・・・業務は凍結した。そんな言い方をしちゃいけない。要は東北・北関東にファシリティーのある企業、全国をドライバーが走り回っている運送会社などに「お見舞い」をした。保険金を支払える、支払えないの世界ではない。とにかく「お見舞い」をした。電話、往訪・・・手段は別として。



週があけて地震直後の周囲の状況から好転していたことはいくつかあった。

宮城にご兄弟のいる人、福島にご両親がいる人、山形にご両親がいる人・・・皆無事だったという。オレもホッとした瞬間であった。そして一番心配していた、釜石の近くの漁村にご両親、親戚が住む後輩もご両親とほとんどの親戚の無事が確認できた。

しかし、彼の顔は青ざめていた。そうした情報は被災した親族からではなく単に「情報」として入ってくるだけ・・・だからという点も一つの理由であった。

その地元のある方が周辺の状況や安否確認を知らせる紙などを写メに撮り・・・電波の届くところまで行ってサイトにアップする活動をしていると言う。その地を離れ、情報のない中、親族の安否を気遣う人たちにとってはとても有効な情報だ。そして後輩もまたそのサイトでアップされた写真の中で「生存者」として親族の名前を見つけたと言う。

だから・・・ご親族とは直接話したりはできていなかった。彼は「早く地元に行きたい。会社の支援部隊が派遣されることがあれば手を上げたい。」と言っていた。


昨日、やっと衛星電話でオフクロさんと連絡がついたという。やっとホッとした表情が見られた。しかし、まだ時々不安げな表情も見せていた。

週があけてから、会社の通達として「原則接待禁止、社員間飲食厳禁」が出た。地震当日、オレが思ったことが当たり前のことではあるが通達されたのだ。

昨日オレはその禁を破った。彼を会社から離れた焼肉屋に彼を誘った。会社の通達は時節柄飲みに行ってワイワイガヤガヤやるんじゃない・・・ということと理解している。だから・・・被災者を親族に持つ彼のご親族の無事を祝い、そして励ますことはその通達の限りではないというのがオレの勝手な考え。

この間、彼は心痛から体調を崩していたこともあり、早めに帰宅させられていた。しかし、それが果たしていいことなのかどうかはわからなかった。かえって働いていた方が「気が紛れる」んじゃないかとも思った。だから本当の意味で無事が確認できた今・・・誘ってやろうと思ったのだ。


彼の地元の町には津波が押し寄せた。オヤジさんは千葉にエサとなるイワシの買い付けに行っていて不在だったらしい。
津波の危険を感じつつもそんな漁民の町では「若手」であるオフクロさんは「移動手段」としての車を確保しようと自宅にある3台の車を避難所に移動させようとした・・・と言う。途中で何人もの人を乗せて・・・2台を移動させたときお婆さんが「もうやめておきなさい」と・・・その直後にもの凄いスピードで津波が押し寄せたようだ。

そして海抜20m近くある「避難所」をも津波は飲み込んだという。人々はさらに高いところに走って逃げた。そしてある民家に彼の親族は避難させてもらっているらしい。

体調を少し崩されたお婆さんは盛岡の親戚に行った・・・当初彼の予想ではオフクロさんも盛岡に行くものと思っていた・・・しかし、「周りのご老人の世話をするから」という理由で地元に留まるらしい。

そして地元に帰りたい、早く顔を見たいと懇願する彼の言葉を固辞したという。
「おまえの知る地元ではない、と言われました。」
安否が確認できたサイトで地元の写真は見ていたものの、実際にはそれをはるかに上回る凄惨な状況があるのだろう。その地に息子を呼んではならないという「母の優しさ」なんだと思う。
「おまえはおまえのことを頑張りなさい、とも言われました。」
彼の目にはすでに涙が溢れていた。



「オレ、地元のことが嫌いなんです。田舎で何にも無くて・・・だから、大学の時に地元を飛び出したんです。その後も地元に帰るのがイヤだった。そんな自分がイヤになりました。」と彼。
「今はそういう心境なんだろうな。でもさ・・・その上昇志向が今の立派なオマエを作り上げたということなんだからそれはそれで“間違え”じゃないよ。今回のことで“やっぱりオレは故郷が好き”と思えるようになったんだろ?それでいいじゃないか」とオレ。

「ここんところまともにメシも食ってないんです。お母さんやおばあちゃんが食べてないのに・・・と思うと」なんて言うから「とりあえず存分食え」と言って七厘に肉を並べた。焼酎も何杯も作った。


しばらく彼の話を聞いていた。あるとき・・・彼が「でも・・・」と言って言葉が途切れた。
「経済的なことか?」と聞くと彼は頷いてまた沢山の涙が流れた。
オフクロさんと話ができたのに彼の表情が今ひとつ浮かなかった理由・・・それは容易に予想できていた。

「状況は全く違うが・・・」と前置きしながらもオレが大学4年のときにオヤジが会社を潰して・・・経済的な不安を抱いた話をした。「それでも・・・まぁ・・・何とかなったよ。」

「考えてもしょうがないんですよね。」と彼は言った。
「いや、考えるさ。考えて当たり前。」とオレ。
ご両親の漁業はいつ再開できるかわからない。妹は盛岡で働いているが両親から仕送りしてもらっている状況。弟はこの春就職だったが、その先は震災ですでにない。そんな状況で考えないわけがない。
「でもさ・・・全員が働ける世代じゃないか。それぞれがみんな頑張るしかない。そして困っている者を助ける。家族としての姿をきちんと見せればいいんじゃないかな。長男であるオマエだけが全てを担う話でもない。」と言うしかなかった。

その後彼は号泣した。そして「誰にも言うな、と言われてたんですが・・・実は・・・。」と言って続けた。
「オレ、当面の資金として車売ろうとしたんです。そしたら・・・そのことが支社長にわかって・・・“下取りいくらだ?”と聞かれたから100万円です・・・って答えたら・・・“売るの待っておけ”と言われて・・・黙って100万円振り込んでくれたんです・・・。“出世払いでいいぞ”って・・・。」自然とオレも涙が溢れた。

その支社長には「彼に何かしてやりたい」と相談をしていた。地元に戻る話があったから・・・その時にお見舞いを集めるのがいいかな・・・なんて思っていた。でも・・・もう・・・先を越された感じだね。もともとハートフルと思っていたけど・・・改めて男として人として支社長を尊敬する。


月曜日の朝・・・社内のサイトに「義援金」の募集があった。オレは迷わず50口を募金した。
そんなことさえ「奥さんに相談する」なんて言っているヤツもいた。思わず嘲笑してしまった。


しかし、オレもまた・・・もっともっとできることあるんだと思う。
まずは身近な「仲間」。被災地に家族を持つ「仲間」、被災地で働く「仲間」。
もう一度考えてみたい、と思う。


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